◆イオウ化合物◆
にんにくやネギなどの刺激ある香り成分。抗酸化作用・抗菌作用・疲労回復など効果があります。
トップ > 食事に関係する小話集 >イオウ化合物
ユリ科・アブラナ科の植物食品に多い
- イオウ化合物は、含硫化合物ともいい、イオウを含む化合物のことをいいます。
食品では、にんにく・ねぎ・ニラなどのユリ科や大根・わさびなどのアブラナ科植物食品に含まれます。
刺激のある香りの成分で、フィトケミカルの一種です。
アリシン・アホエン・ジアリルスルフィド・イソチオシアナートなど多くの種類があり、食品によって含まれる成分が違い、複数の成分を含んでる食品もあります。
イオウ化合物の成分の中には、刺激が強すぎる物もあるため、生で食べたり、取り過ぎると胃腸の粘膜を
傷つけることがあります。加熱して食べると刺激が和らぎます。
強い殺菌力と抗血栓作用も
- イオウ化合物には強い抗酸化作用があります。がん予防に効果がある食品は、にんにくが一番で、
イオウ化合物を豊富に含んでいることが理由です。
また、強い殺菌作用・血栓を溶かしたり、血液循環を促進させる働きもあります。
食中毒予防や動脈硬化予防にも高い効果があります。
にんにくに含まれるアリインは、酵素の作用でアリシンという抗酸化成分になります。
これは、糖質の代謝に不可欠なビタミンB1と結合し、アリチアミンという持続性の高いビタミンB1化合物になるため、スタミナ回復に効果があります。
なぜ、にんにくは調理するまで匂いが無いのか?
- にんにくの香り成分のアリインは、アリシンに変わると匂いが出てきます。
この匂いには、にんにくに含まれるアリイナーゼという酵素が活動することが必要です。
アリイナーゼは酸素に触れると活動します。
この為、にんにくを切ったりつぶしたり調理すると、独特な匂いが出てくるのです。
代表的なイオウ化合物
- イオウ化合物は、香りの強い野菜に豊富に含まれます。
やはり、にんにくには、複数のイオウ化合物が豊富に含まれていますね。
- ●アリイン・アホエン
にんにくに豊富に含まれています
●イソチオシアナート
キャベツ・大根・ブロッコリーなどに豊富に含まれています。
●硫化アリル
らっきょう・にんにく・ニラ・玉ねぎ・ねぎなどに豊富に含まれています。
●アリルメチル・トリスルフィド
にんにく・玉ねぎなどに豊富に含まれています。
●ジアリルスルフィド
らっきょうなどに豊富に含まれています。
スポンサードリンク
- ●アリイン・アホエン