◆オリゴ糖◆
オリゴ糖のオリゴは、「少ない」という意味です。
単糖が2〜20個結合した物を言い、腸内で善玉菌の栄養になるオリゴ糖もあります。
トップ > 食事に関係する小話集 >オリゴ糖
難消化性のオリゴ糖の機能がある
- オリゴ糖(少糖類)とは、糖質の最小単位である単糖類が2〜20個結合した物を言います。
中でも、消化・吸収されにくく大腸まで達するオリゴ糖の健康機能が注目されています。
こうした難消化性のオリゴ糖には、フラクトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖・パラチノースなどがあり、
整腸作用のある特定保健用食品に指定されています。
オリゴ糖は、野菜・果物・牛乳などにわずかに含まれています。
ですが、天然の食品から健康機能が期待できる量を取ることは難しいと言われています。
オリゴ糖として市販されていたり、食品の添加されているオリゴ糖は、人工的に作られたものです。
腸内の善玉菌を増やす働きがある
- オリゴ糖は、消化・吸収されずに大腸まで達し善玉菌であるビフィズス菌の栄養源になり、
善玉菌を増やす働きがあります。
善玉菌が増える時、オリゴ糖が発酵分解され酢酸などの有機物が作られるため、腸内が酸性になります。
腸内が酸性の状態になると、ウェルシュ菌などの悪玉菌が生息しにくくなり、腸内の環境が良くなります。
また、腸を刺激して活動が活発になるので、便秘の改善・予防にもつながります。
ただし、取り過ぎると腸が過剰に反応するため、お腹がゆるくなります。
難消化性のオリゴ糖は、消化・吸収されにくいためエネルギー源として使われるのはごくわずかです。
そのため、血糖値を上げにくい甘味料としても利用されることがあります。
オリゴ糖に種類と機能
- 難消化性のオリゴ糖は、ビフィズス菌を増やすための腸内環境を整えるのに有効です。
- フラクトオリゴ糖
- ショ糖に1〜3個の果糖がひっついているオリゴ糖。
大腸内でビフィズス菌を増やし、便秘の改善に有効な働きがあります。
- ガラクトオリゴ糖
- 乳糖に酵素を作用させて作られるオリゴ糖。
ビフィズス菌を増やし、タンパク質の吸収を助ける。母乳に含まれています。
- パラチノース
- ショ糖を原料に人工的に作られるオリゴ糖。
砂糖の半分の甘味があり、代用の甘味料として使われることが多い。虫歯になりにくい特性がある。
- トレハロース
- 熱や酸に強い性質があり、食品の変性防止に使われるオリゴ糖。
虫歯を防ぐ働きがある。最近注目されているオリゴ糖です。
- イソマルトオリゴ糖
- はちみつ・みそ・しょうゆなどに含まれるオリゴ糖。
食品にうまみやコクを与える。
- 大豆オリゴ糖
- 大豆に含まれるオリゴ糖。他の豆類にも含まれています。
少量でもビフィズス菌の繁殖に効果があります。
スポンサードリンク |